• 2021.11.19

「飛騨の匠」とは、木造建築の優れた技術者集団のこと。
その歴史は古く、1300年前の奈良時代にまで遡るほどです。

このじだい、木材の扱いに長けていた木工技術者が
全国で唯一、飛騨地方から都へと定期的に派遣され
寺社仏閣や都の造営に従事していました。

やがて、彼らは「飛騨の匠」と呼ばれるようになり
全国に知られるまでに至ったわけです。
人力車で巡ることのできる観光スポットにある「日下部民藝館」や
吉島家住宅をはじめとして、高山の町並みにも
飛騨の匠たちが手掛けた建造物を見ることができますよ！

彼らの優れている点は、卓越した技術もさることながら
木の性質を見極める「確かな目」を持っていたことにもあります。

何百年もの間、風雪に耐えうる木材を選び、磨かれた技術と感性で
建造物の美しさを引き出しているところも特徴です。

こうしたモノづくりの精神は、飛騨春慶、一位一刀彫などの伝統工芸品にも宿っています。
そして、今では木材を使った家具をはじめ、さまざまな産業にも受け継がれています。

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